醸造作業
8月 醸造作業を行わせていただきました。醸造作業というものには大きく分けて5つ工程があります。
1.破砕徐茎機という機械を使って葡萄を潰す作業。
2.つぶした葡萄を絞ってジュースにする作業。
3.ワインの元に酵母を入れて混ぜる作業。
4.発酵したワインの元をろ過してワインに仕上げる作業。
5.瓶詰めをする作業。
機械を使ってと書きましたが、自動ではありません。すべて手作業です。大量の葡萄を潰すためローラーを手動で回し、圧搾機も電気を使わないすべて手動の大変力のいる作業です。品質管理のため温度設定を低めにした涼しい醸造所でも常に体を動かしていたので暑く感じられました。
私たちは作業をさせていただく中で、面白いことを知りました。実は、赤ワインと白ワインは同じ黒い葡萄から作ることができるのです。赤ワインを作る時は先ほど紹介した2つ目の作業はないのですが、白ワインを作る時は2つ目の作業をすることで黒い葡萄から透明なジュースが出てきて、それが白ワインになるのです。今回は白ワインを作ろうとしたところ、ジュースが透明にならなくて、ピンク色がきれいなロゼワインが出来上がったという、うれしいハプニングもありました。
こうして葡萄の香りとたくさんの笑顔で包まれた醸造所で作られたワインが瓶詰めされて製品として完成するのです。
夏前ごろから実をつけた葡萄は収穫の時期になると一斉にこの醸造作業がはじまり秋頃まで続きます。わたしたちプロジェクトチームはこの作業のほとんどに参加してきました。葡萄の種類毎に変わる味や色味、ワインの出来の違いなどを目の当たりにし、ますます興味が湧いてきました。
これら一連の作業は「ひとくちオーナー」の方に公開、見学・お手伝いを募集したところたくさんの方に来所いただき大変楽しく作業ができました。